友達と恋愛のお話し中、「あの人の性格は何考えてるかわからない！」とか、
友人同士ででお話し中、「あいつの気質は変わらないな！」、「あの人は本当に人格がすばらしい」など、
よく「人」を表現する際に使われる「性格、人格、気質」。
でも、この３つって何がちがうのだろう？と疑問に思いませんか？
厳密に言うと全く違う性質をもちます。
それではその違いを見ていきましょう。

語源からみる「性格」、「人格」、「気質」の違い

「あの人のキャラクターいいねー」
「彼のパーソナリティーなら問題ありません」
このように使われたりしますよね。
このように外来語がそのまま日本語になっていて良く聞くと思います。

＜種類とその語源＞
●【性格】＝「英語：Character（キャラクター）」
・・・「刻み付ける」というギリシャ語を由来とする言葉。
　本来変わりにくいものという意味から「性格」と訳される。

●【人格】＝「英語：Personality（パーソナリティー）」
・・・「仮面」というラテン語を由来とする言葉。
舞台などで使われる仮面を意味し、状況に応じて脱いだり変えたりできる。
すなわち変わりやすい性向「人格」と訳される。

●【気質】＝「英語：Temperament（テンプロメント）」
・・・「混ぜ合わせる」というラテン語を由来とする言葉。
様々な要素で構成される性格の基礎に当たる部分。
遺伝的、体質的に規定されていると考えられており、先天的な感情の傾向を表す。

 

先天的か、後天的かで違いが

次のように時系列で表せれる。

　気質　＞＞　性格　　＞＞　人格

生まれ持った「気質」が、親のしつけ、学校教育、仲間とのふれあいで学習して柔軟に変化していったものが「性格」となり、さらに道徳的、倫理的な事を経験から学んでいろんな「仮面」を持つ。これを性格と含めて「人格」と呼ぶ。

先天的：気質（変わりにくい）
後天的：性格・人格（気質に比べ変わりやすい）

私たちが一般的に使う「この人のキャラクターは・・・」で表される「キャラクター」の意味は大体「性格」という意味合いで使われている。
また、入社試験の時など性格の分析に「パーソナリティー診断」というパーソナリティという言葉が使われます。
キャラクター診断より後者の方がより現時点の性向が分かるといえます。
（テスト内容にもよりますが）

このように「性格」、「人格」、「気質」は意味合いが違うことがお分かり頂けたと思います。

 

性格は変えれるか？

これも良く質問される事項ですので書かせて頂きます。
結論から言うと

「変えれる」

先述したように、本来の気質が学習や環境により経験で変化していったものが「性格」です。
だから、気質の変化は難しくても経験を変化させれば性格は変えれます。
簡単に言いましたが、なかなか難しいのは事実。
「大人になれば性格は変わらない」とよく言われます。
これは、先ほど述べた「経験」により自身の価値観がより強固になる為、自身の価値基準に従った判断して行くからです。
上手くいっていることをリスクを冒してまで無理に変える必要もないですからね。

これを変えるには「なりたい姿」を強くイメージし、イメージに準じた「今まで行っていない行動」を取って新たに経験を積んでいく必要があります。
ドラマみたいに今日の明日からガラッと変えることは実生活では無理ですので、少しずつの変化を長く続けることが大事です。
気を楽にしてちょっとずつ、でも長く続ければ必ずなりたい姿になれます。
あわてていろいろ詰め込みすぎないで気楽に。

 

まとめ

なぜ、恋愛・婚活のコラムでこのような事を書いたか？
「あの人とは性格があわないから・・・」
この言葉でほんのちょっとの付き合いしかしていないのに別れる方がいます。
本当はすごく幸せな時間を一緒に過ごせたかもしれないのに・・・

この「性格が合わない」という言葉は自分は変わる事を何もせずに相手に会わせてもらう事を前提にした言葉とも言えます。
確かに最初からピタッと思い描いた性格の人と巡り合えば良いです。
しかし、既にお分かりになっている通り、それはほとんどゼロ。
上手くお付き合いしている方や結婚生活を営んでいる方のほとんどの人が何らか自身を相手に合わせて変化させています。

「性格」のせいにしてせっかくのチャンスを無駄にしてほしくないから、このような事をまとめとして書かせて頂きました。

「性格は変えられる」。
「合わないから」と自身の努力をしなければ、良い結果は得られるものではありません。
ほんの少し自分を変える努力をしてみませんか？
きっと幸せな結果が待っています。